俺様☆姫様★王子様 2 【完】



「…れっ………んっ…ぁっ…」


チクッとした痛みを感じて、反射的に身をくねらせた。

すると、お腹辺りで組んでいた蓮の手が片方だけ離れると、顎に来て、そっと後ろを向かされる。


「気に入った?俺のチョイス」


「……んっ…ちょ……いす…?」


「高層ビルの中でも一番高いホテルのペントハウス」


「……んんっ……」


一言ずつキスを落としていく所為で、なかなか言葉が紡げない。


「この薔薇も。あと…まだあるな」


まだ…って。
他にも何かあるの?

こんな素敵な演出をしてくれたのは、やっぱり蓮だったんだね。

キスを中断させて、あたしのお腹にあった手を腰に持ってくると、少し力が入った。

背中に居た蓮が、すうっと前に出てきたから、吸い寄せられるように着いていく。


蓮が向かうのは、一番角の白い壁。


この壁に一体何があるというのでしょうか?