ひとりで悶えるあたし。
だって、だって!!
あたしが蓮を食べちゃいたい!
…………;
ちょっと、あたしまでキャラおかしくない?
それはさておき。
口を一旦閉じて、ムスッとする蓮。
「なに。嫌なわけ?」
ふるふるっ。
真っ赤な染まった顔を、目一杯横に振る。
嫌なわけないじゃない。
感動してるだけだよ。
こういうの、すっごい恋人って感じだし。
”レン”みたい。
「う、嬉しい」
「ん?」
俯くあたしに優しい声を注ぐ。
「あの、その、ね?……こ「こういうの、姫華好きだろ?」
直ぐに反応して、ばっと顔を上げた。
絡まる視線。
「たまには良いんじゃね?初ハリウッドに初ペントハウスだし。寮とはちげーしな」
フワリと笑う蓮は、やっぱりいつもと違ってて。
ダメ。どうしようもなく、ときめいちゃうよ。

