「絵はがきみたいだぁ」
ホント、これぞ異文化だ。
「二人ともデカ!ってか足ながっ!」
「そこかよ」
感想を述べただけなのに、突っ込まれるし。
でも、ね?
造りが違いすぎですし。
や、蓮はいいのよ。足長いし、身長だって凄くあって、西洋人に見劣りしないんだから。
問題はあたし。
「だって、超日本人なんだもん」
「はっ、当たり前だ」
「わかってるよ!だから…」
「…あれは…フリ」
突然わからない発言をするんだから。
だけどそれは、さっきの質問に対する答えだと気付いたあたしは顔を上げる。
見惚れてしまいそうなくらい、美しく微笑みかける蓮。
少し哀しげなその瞳に、また心は暴れだす。
「シルエットしか映んなかっただろ?」
「うん。でもしてるみたいだった」
「そう見せかけてんだよ。そうゆうのが受けるらしい」
……受ける、か。

