※※※※※ 「雅先輩に挨拶できなかったじゃない!」 引っ張られてそのまま駅前でタクシーを拾って乗り込んだあたし達。 「うるせぇな。アイツなんかに挨拶しなくて良いって」 タクシーの中だって言うのにこんな感じで…。 「酷い!雅先輩はあたしを助けてくれた恩人なんだから!」 「ハッ、案内しただけだろぅが」 「えっ……」 何で知ってるの? 「あのぅ、お客さんどこまで?」 「夕日テレビまで」 蓮は運転手さんに一言だけ告げて、ドアに肘をついて窓の外を見た。