「……お前は自覚が無さすぎる」
「…っ!?」
何が!?って言いたいのに、苦しくて言えない。
息苦しいんだけど!
そんなあたしの訴えなんか無視してくださる大王様は、離してなんかくれなくて。
「自分がどれだけの女かわかってねぇのかよ、って。……バカ姫華だから無理もないか」
バカ姫華って;
この人、さらっと酷いこと言ってくれるじゃないか。
「……はぁ、だから嫌なんだ」
!!!!?
思いっきり両手で胸を押して、蓮の体を突き放す。
「嫌ってなによ!どうせバカだし!蓮ってばさっきから何考えてるかわかんないし!それに、溜め息つかなくても……何よ?」
「っはははははっ!」
必死の抗議も、蓮の爆笑によって強制終了。
っていうか、めちゃくちゃ笑ってる。
終いにはヒーヒー言っちゃう始末。
そんなに笑うとこだっけ?

