宇都宮さんは続ける。 「モデルをされてから坊っちゃんの名が飛び交い、俳優に転じてからも破廉恥な行動ばかりされていて………その、女性の方々と……。 世間にいつ漏れるのかと内心何時もハラハラしておりました」 艶々の黒髪が、はらりと前に流れ落ちる。 その所為で、右目しか見えない宇都宮さんの瞳は、若干揺れているようにも映った。 あぁ……。 本当にこの人は、蓮のことが心配で堪らないんだ。 単純にそう思った。 初めから直感めいたものはあったけど、確信した。 でもね、と更に続ける。