「マジでいい加減にしなさいよっ!蓮は痛くないだろうけど、この人は投げられたんだから!あんたが投げたんでしょ?笑ってないで病院の手配くらいしなさいよっ!
もういいっ!あたしがなんとかするわっ!」
息継ぎ無しで言い切ってから、”スーツマン宇都宮”の腕を掴んで出ようと思った。
っていうか、出るつもりだったんだけど。
「あほ」
逆にあたしの腕を蓮に掴まれてしまう。
「ちょっと…」
放してよ。
「大丈夫だから」
「何がっ!?」
「いや、その、宇都宮。ケガ無いし」
「はっ?そんなのわかんないじゃん!機体にぶつけてんだよ?」
「や、だから。その機体がさ。ほら」
指を指す先には、”スーツマン宇都宮”が飛ばされたであろう場所。
「ほらって…………えぇっ!?」

