うん、恐くない。

全然。


寧ろ可愛いかも☆


にへら、と笑っていたら、渋い顔をした”スーツマン宇都宮”が、つかつかとあたしの近くに寄ってきた。


「坊っちゃんになんて事為さるんですか。御可愛そうに」


なっ!!!


なにおぅっ!!!!

御可愛そう!?

どこがっ?

あたしの方が御可愛そうだってば!!



「あんたのっ…「宇都宮、黙れよ」

あんたの目は節穴かっ!
って一言浴びせたかったのに、蓮に邪魔された。

しかもまた冷たい言い方。


「姫華はいい」


「しかし坊っちゃん、こちらのお嬢様は少し足癖がよろしくないようで…」


「だから、姫華はいい」


「そう仰いましても坊っちゃん、もう少しおしとやかな女性のほうが宜しいかと」


っ!!!


ぬわんだとぉっ!?