ふらついたのは直ぐに治まって、カインに手を持たれながら砂浜に降り立った。
「うっ…わぁ……、なに」
白い砂浜、蒼い海。
海と空が溶け込んでしまったみたいで、境目が何処なのかわからない。
余りにも見事な蒼に、言葉を忘れちゃう。
そんなあたしをカラカラと笑う一人のチャラ男。
もとい、カイン。
ぶすっと睨んでやろうとすると、突然海岸を走り出した。
「はっ?」
何なの?あのコ。
シャツの裾を翻して砂ぼこりを立てている。
猛ダッシュしてるし…;
ぽかんと見てると、止まったと思うと、突然カインがこっちに向かって何か叫んだ。
「なーにー?」
口元に手をあてて、遠くまで声が届くように叫んだ。

