俺様☆姫様★王子様 2 【完】




立った途端に、視界がぐにゃりと歪んだ。

長時間座りっぱなしだったから、立ち眩みしたんだ。



ダメだっ、転ける!


と思った瞬間、ガシッと体を支えられた。



「っとに~、ヒメっちは~」


定まった視界が真っ先に捉えたのは、カイン。


またゆるい顔で笑ってるけど、少し息が荒いせいで、走って来てくれたのが容易にわかる。


「ご、ごめん。ありがと、カイン」


少し俯いてお礼を言う。


なんか、目……見れない。



「大丈夫?疲れてるっぽい?」

茶色い瞳を揺らして覗き込む、その仕草が堪らなく可愛くて。

「ダメ」


「え?出れないの~?」

シュン、として仔犬のような声を出す。


「あ、違っ…大丈夫!ダメじゃないよ」


そう、ダメじゃないよ。

ダメなのは…あたし。


蓮の弟にドキドキしちゃったあたしが、ダメなんだよ。