「あ……あんた………、誰よ。蓮がどうなっても知らないって、どうゆうこと……」
「俺っちは~、ぜ~んぶ知ってるからね♪ヒメっちと蓮の関係!抵抗したってダメだからね~」
どこかで黄色が点滅してる。
危険だって。
あたしと蓮の関係を知ってるなんて、ごく一握り。
それも凄く身近なひとだけ。
それなのに、どうみても蓮との繋がりを伺えない、このチャラ男が知ってるの?
此処から走って逃げ出す?
ううん、そんなことしたってきっと無意味。
だって恐らくこの人、ホントに全てを知ってる。
逃げても無駄だ。
油断したら震え上がってしまいそうなあたしは、拳をぐっと握りしめた。
「わかった。あんたについていくわ。だから、あんたが何処の誰なのか、なんでこんなことするのか教えなさいよ」
チャラ男をまっすぐ見据えて言った。

