俺様☆姫様★王子様 2 【完】


「あ……あんた………、誰よ。蓮がどうなっても知らないって、どうゆうこと……」


「俺っちは~、ぜ~んぶ知ってるからね♪ヒメっちと蓮の関係!抵抗したってダメだからね~」


どこかで黄色が点滅してる。

危険だって。




あたしと蓮の関係を知ってるなんて、ごく一握り。

それも凄く身近なひとだけ。


それなのに、どうみても蓮との繋がりを伺えない、このチャラ男が知ってるの?



此処から走って逃げ出す?



ううん、そんなことしたってきっと無意味。


だって恐らくこの人、ホントに全てを知ってる。



逃げても無駄だ。



油断したら震え上がってしまいそうなあたしは、拳をぐっと握りしめた。






「わかった。あんたについていくわ。だから、あんたが何処の誰なのか、なんでこんなことするのか教えなさいよ」



チャラ男をまっすぐ見据えて言った。