またやってしまった;



本日早くも2回目の注目を浴びる羽目になった。


あ~、なんて可哀想なあたしっ!


それも半分はコイツのせいなんだから。



キッ、と目の前でヘラっと笑う可愛らしくもあるチャラい男を睨んだ。


すると、この男はそんなこと気にもしてない様子でまたゆるく喋りだす。


「今日ってヒメっちオフでしょ?俺っちに付き合ってよ」


「ちょっと!人の話聞いてるの?……って、なんでそんなこと知ってるのさ」


「ニヘッ!さぁて、なんでだろぅねぇ」


「ねぇっ、ちょっと!…」


あたしの腕を掴んだかと思うと、伝票をさっと取って素早くレジへ向かう。

何故かお会計をしてくれた男は、大学生くらいの可愛らしい女の子の店員さんにウィンクを。


するとその店員さんは、頬を紅めて「ありがとうございました」って言った。



紅くなってないでこの男を止めてくれ!
今すぐ警察を呼んでくれ!


喉から出そうだったけど、グイグイ引っ張られて、何も言えなかった。



そうしてあたしは、問答無用で外に連れ出された。