静かなジャズっぽい音楽が流れる店内で、叫んだあたしはホントに馬鹿丸出し。
穴があったら入りたいくらい恥ずかしい。
しかし生憎隠れる所がない為、茜色に染まった顔を俯けていた。
暫くして顔を上げたら、さっき集めた視線はいつの間にか無くなっていた。
その代わりに、知らない人があたしの向かい側の椅子に座ってた。
こっちを向いて、にっこり微笑んで。
あぁ、なんかサングラスで良くわかんないけど、可愛い男の子って感じ。
モテそうな。
そして、チャラそうな…。
っていうか、誰っ!?
相席する意味がわからない。
だって他にも空席は沢山あるし。
まさかナンパ!?
でも、ほら、窓際のあの子とかさ!
可愛い感じじゃない?
絶対あの子の方が……

