………と思ったのに、体が重くて起き上がれない。
なに?
なんで??
堪らず目を開けた。
「おはよう、眠り姫」
あたしの肩を掴んで怪しく笑みを落とす、心の中で繰り返し呼んでいた愛しい人が。
「えっ?ちょっ…待って。何で?どうして?」
「お前さぁ、いくらなんでも人殺しはねぇだろ」
「は?」
蓮様、ちょっとご機嫌ナナメ?
っていうか、そんなときでもまたあたしは口走ってたってことかいっ!
でもさっきまでの恐怖心は嘘みたいに無くなって、ほっとした。
「何の事でござる?」
あ、やば。変な言い方になった。
「お前、それ新しい遊びか?それとも俺をおちょくってんのか?」
「滅相もございましぇん!」
しまった;

