俺様☆姫様★王子様 2 【完】


そう思ったら、一気に血の気が退いていく。


ヤダ


どうしよう




何でこんなことに……









あぁ、蓮と付き合ったからか。


あたし一生分の運を使い果たしちゃったんだね。

そうだ、きっと。


どう足掻いたって一般ピーポーなあたしが蓮と付き合って、おまけに芸能界デビューなんてね。


うまく行きすぎてるはずだよ。


今や天下のレンだもん。


どう考えたって釣り合いようが無いよ。


此処で殺されたって仕方ない。

あたしは幸せだったんだから。

例え数ヶ月でも、蓮の隣に居られて幸せだったんだから。










未だ止まることの無い足音を聞きながら、そんなことを考えていた。


最早恐怖感は無くなりつつあって、その代わりにあたしの頭の中には蓮の顔ばかりが浮かんでいた。