俺様☆姫様★王子様 2 【完】


レンのおかげでこんな良い控え室を用意してもらえた。


彼氏だなんて口が裂けても言えないけど、社長に一言伝えてくれてたみたい。


何て言ったのかは教えてくれなかったけど。


まぁなんにせよ、レンの知名度で新人のあたしがソファーがある控え室を使わせてもらえてるんだよね。


そんなことを考えていたら、瞼が重くなってきた。


「あたしちょっと社長に電話してくるね。後で起こすから寝てて良いよ」


「……ん~、わかったぁ」


半分夢の中に落ちながら、なんとか声をだした。



ドアが開く音がして、パタンと閉まった。




そして睡魔に襲われたあたしは、そのまま意識を手放した。