またあたしの頭をガシガシする要くん。 デカイからって……。 「ホントに応援してる。俺も頑張るから、いつか共演してね!じゃあ今から撮影あるからまた!」 そう言って、要くんはチャラく手を振り去った。 「もう、なんなのよ…一回きりで辞めるつもりなのに共演なんてあり得ないよ」 彼の後ろ姿を見ながら呟いた。 だけどまさか後に、この言葉の通りホントに実現されるなんて思ってもみなかった。