俺様☆姫様★王子様 2 【完】



ぽかんと見上げたままのあたし。
今度は頭を軽く叩かれた。


「イタイ…」


ぼそっと一言呟いたら、爆笑されたし。


なんだよ!正直に感想を述べただけだ!

無意味に笑うな要!



「マジ、なおんねぇなぁ。天然姫華ちゃん♪」


「誰が天然だって?」


ぶすっと膨れて少し睨んでみる。


「おっと、本物だから天然の自覚なしか。当たり前だなぁ」


きらきら笑う要くん。


「ブツブツ言わない!なんなの!久しぶりなのに」


そうだよ。
あのお店の駐車場で別れたとき、スッゴくカッコよかったのにさ。


そこでふと思い出した。






『幸せになれなかったら貰いに行くから』










あ………。