ぽかんと見上げたままのあたし。
今度は頭を軽く叩かれた。
「イタイ…」
ぼそっと一言呟いたら、爆笑されたし。
なんだよ!正直に感想を述べただけだ!
無意味に笑うな要!
「マジ、なおんねぇなぁ。天然姫華ちゃん♪」
「誰が天然だって?」
ぶすっと膨れて少し睨んでみる。
「おっと、本物だから天然の自覚なしか。当たり前だなぁ」
きらきら笑う要くん。
「ブツブツ言わない!なんなの!久しぶりなのに」
そうだよ。
あのお店の駐車場で別れたとき、スッゴくカッコよかったのにさ。
そこでふと思い出した。
『幸せになれなかったら貰いに行くから』
あ………。

