俺様☆姫様★王子様 2 【完】



ちらっ。


要くんを一瞬見上げる。


彼は、にかっと笑った。




何を笑ってんだか;



はぁ、と溜め息をついたら「なぁ…」とふいに落ちてくる要くんの声。

吃驚した。





「……続いてんの?」


何が?


あの…ほんと、主語付けて欲しい。

理解出来ないあたしは、じっと要くんを見た。


そしたら、段々彼の顔が紅くなっていく。


どうしたのっ!?
なんか言ったっけ?



いや、あたしは何も喋ってないよね。




「べっ、別にいつまでも引きずってるわけじゃないからなっ!ただちょっと気になっただけだし!最近なんか忙しそうだし、あんま噂も聞かないから!」



急に焦りだした要くんは、なにも応えてないのに勝手にペラペラと喋った。



なんなんだろう?