頬についたご飯粒。
取ってくれたのは良いんだけど……
「たっ、食べないでよっ」
蓮は自分の口に運ぶ。
いくらなんでも、それは恥ずかしくない?
パパとママが見てるんだよ!?
口をパクパクしていると、ぱこっと頭をはたき落とされた。
「ありがとうとか言いなさい」
犯人はママだった。
「なんっ…………ありがと」
しらっと冷たい目を向けるママに言い返せず、素直にお礼の言葉を述べてみた。
それなのに蓮は、ふっと一瞬笑ったかと思うと、お父さんと喋り出した。
だから……なんでそんな仲良しなのよ。
パパも気に入り過ぎだし;
こんな感じで和やか(?)なお食事会は終了した。

