「……か……めか……」


ん~…


「………ひめか…姫華っ!」


ビクゥッ!!

はいっっ!?


「もっと寄れ」


「えっ?えっ?どこ?」


「寝ぼけんな。お父さんとお母さん待たせてんぞ」


あっ!そうだった!
空港まで迎えに行くんだ。


「ママとパパっ…………て、あれ?」


蓮の声で飛び起きたあたしは、目的を思い出したっていうのに。


「なんでもう居るの?!」


そうなんです;


「おはよう!ひめちゃん!」

「久しぶり、姫華」


ドアを開けて若干お怒りの蓮の横から、ママとパパがひょっこり顔を出していた。