『国枝さんのお宅ですか?』 『はい』 『警察です』 ――え? 警察? …奏太? もしかして、一週間もいなかったから保護されたのかもしれない。 『奏太…ですか?保護したんですか?あの人、どこ行って…』 『…保護しました。 けれど…あなたは双子の妹さんですか?』 『はい…。あの、迎えに行ったほうがいいんですか?』 『…落ち着いて聞いてください』