リョウのために作っていた料理も、一切しなくなった。 リョウのためならなんだって頑張ることができた。 だがリョウはいない。 私の目の前にはいない。 だから料理を作ったって誰も褒めてくれる人がいない。 「おいしいね」 「よく頑張ったね」 「難しくなかった?」 「いつもありがとう」 って。