「…………………リョウ!!」 倒れていたのは、リョウだった。 腹部にはサバイバルナイフが刺されていて、砂が血で染まっていた。 「リョウ!!!リョウ、リョウ!」 脈拍を確認したが、かろうじて脈拍があった。 まだ間に合う。そんな確信を抱いた。