「お前には……もう、会いたくない。頼むから、帰って、くれ……」 消え切りそうなほど、小さな声。 嗚咽を堪えながら紡がれた言葉に、胸が痛くなる。 迎えに来るべきじゃ無かったのか? ヒメを見ているとそんな風に思ってしまうが、ちゃんと話し合う事もせずに帰れる訳が無い。 やっとヒメに会えたのに、大人しく帰れる訳が無い!