僕は、
いつも小鳥を呼ぶ
場所へ出た。

そうすると、もう小鳥は来てくれないんだ、と
改めて思い、
悲しくなって、泣いた。



たくさん、たくさん
涙が溢れた。

名前が無いから、
呼ぶことさえ出来ない。









ちゅん











え?

うつむいて泣いてる
僕の頭に、
いつもの小鳥が
止まってた。

僕は、呆然としながら、
指を近付けた。



すると、
いつもみたいに
僕の人指し指に、
足を乗せた。



そして、
いつもみたいに
さえずりを
聞かせてくれた。