守ってあげたい


「ちょっと? 陸 どこ行くの?」


♪~♪~

鼻うたなんか歌って、超ご機嫌の陸。


『ここ オレんち 』

学校から徒歩5分 超近い!


こいつ 絶対に家から近いってだけの理由で今の高校に決めたに違いないはず!


門をくぐって入る

陸の家も立派な一軒家

『ただいまーミク。』

え? ミク?


『ワン』


昨日のワンコちゃんが出てきた。


シッポを振ってお迎えに来る姿も凄~く可愛い

陸があたしを見て悪戯っぽく笑う。


『名前 決まったよ ミクシー 略してミク』


陸のヤツ//

『こいつ 女の子だったからさ』

犬ミクちゃんを抱っこしてあたしに言う


『今日は命名発表だな 愛してるよ ダブルミク♪』


チュッ…。


あたしのほっぺたと犬ミクちゃんに交互にキスをする陸。



陸? あたし 陸にいつも元気をもらってるね?


『あ~っ! ミクっ オシッコもらしたな!』

床にオシッコした犬ミクちゃん。


『ミクっ。トイレ覚えろよ もらすなよ! ミクっ』


なんか…。


「やだー。名前変えてよ。 あたしおもらしなんかしないもん!」

『嫌だし! 変えないし』


犬ミクちゃんを抱っこして逃げる陸を追い掛ける。