守ってあげたい

寂しそうに頬笑んだケイタ先輩の表情を思い出す。


『交通事故だったんだ…』


陸はあたしを見つめて話す。


『ケイタ先輩との待ち合わせ場所に向かう途中で、トラックにはねられた』



あたしは驚いて声が出ない。





『ミク 行こうか』


陸があたしの手を握って歩きだす




陸の手のぬくもりを感じる



いつも 当たり前のように毎日手を繋いでいる。



もし 突然この手が離れてしまったら…






考えると不安で寂しくて仕方ない