「…あ…はい」 総勢15人程。 十分な人数だろうか。 「へ〜。こんにちは」 私は嬉しくなって、思わず頬が緩んだ。 新入部員を眺めていると、バチッと一人の男の子と目が合った。 「……こんにちは〜〜…??」 その男の子は、眉間にシワをよせると眼鏡を指で押し上げた。 「先輩…… 今は練習の時間ではないのですか?」 眼鏡の男の子に真顔で注意されてしまった。