番外編『深紅の花に姫君』

毎日送られてくる文

私のひそかな
楽しみなのです




「ジルド様、こちらです」

セシルはジルドがいる
扉まで歩み寄った





「スイランからだよ」



ジルドは紙をひょいっと渡す





「ご苦労様です」


セシルはジルドに
頭を下げて文を見つめる






今日はどんな手紙なのか
スイラン様はどうしているか




楽しみで自然と
笑顔になる