風紀委員長ミーシャの事件簿

ラインハルトさんと悪霊の攻防は、尚も続いていた。

突風断裂魔法を連発して動きを封じようとするラインハルトさん。

しかし悪霊は次々とその魔法を障壁で防ぐ。

先程の落雷暴風魔法と違い、突風断裂魔法には障壁を突破するほどの威力はないのだ。

悪霊もそれが分かっているから、回避行動すらとらない。

正面から魔法を受け止めて尚、涼しい顔をしている。

「くっ…」

ラインハルトさんの足が止まった。

彼の魔力とて無限ではない。

天空宮警備騎士団という職業上、肉体は鍛え上げ、常人よりも遥かに高い魔力は有している。

だが魔法を連発しすぎた。

彼に残された魔力はそう多くない。

行使できて、上位魔法をあと二発といったところだろうか。

これ以上牽制の為の魔法で魔力を消費したくないところだ。

が、隙を作らなければ呪文詠唱できない。

まさに八方塞がり。

手立てなく、ラインハルトさんはただ歯噛みするしかない。

その時だった。