風紀委員長ミーシャの事件簿

「確かにミーシャの読みは悪くなかったと思う」

ラインハルトさんは人差し指を立てる。

「三つの事件全てに絡んでいたのがそのクラリエ教諭一人だというなら、確かに容疑者としては最有力と考えて間違いなかった。しかしその彼女も事故により入院…考えられるのは二つ」

彼の指がもう一本立つ。

「一つはクラリエ教諭の他に共犯者がいて、口封じの為に彼女を襲ったというケース。もう一つは、彼女すらも事件の被害者に過ぎないという事」

「被害者?」

私は問い返す。

「ああ」

ラインハルトさんは頷いた。

「クラリエ教諭自身、知らないうちに事件の片棒を担がされていたという事だ。スケープゴートとして君達風紀委員や教師の意識を逸らす為に利用された。真犯人は別にいるんだ」

となると、やはり犯人は学園内の誰か?

「いや、そうとは限らない。ただ、ある程度学園内の事情に詳しい者が犯人である可能性は高いと思うね」

ラインハルトさんはそう言って神妙な表情を見せた。