片方の大柄な生徒は、第二徒手空拳部の部員だ。
大会で優秀な成績を挙げる第一徒手空拳部と違って、第二徒手空拳部は真面目に部活動をせず、素行が悪い事もあって常に風紀委員会でもマークしている。
かたや睨み合っているのは群青色の制服の青年。
明らかに件の天空宮警備騎士団の団員だった。
長く伸びた襟足を括った、栗色の髪。
温厚な顔立ちは、とても天空宮市全域を管轄とする精鋭部隊の一員には見えない。
身長だって、生徒よりも頭一つは低い。
細身の優男といった印象の彼が、第二徒手空拳部の部員に因縁をつけられている。
一見すればそうにしか見えない状況だった。
しかし。
「廊下の真ん中を歩くもんじゃない。君の事を怖がって他の生徒達が道を譲っているのがわからないかい?」
意外にも、団員の方が生徒に指摘をしたようだった。
大会で優秀な成績を挙げる第一徒手空拳部と違って、第二徒手空拳部は真面目に部活動をせず、素行が悪い事もあって常に風紀委員会でもマークしている。
かたや睨み合っているのは群青色の制服の青年。
明らかに件の天空宮警備騎士団の団員だった。
長く伸びた襟足を括った、栗色の髪。
温厚な顔立ちは、とても天空宮市全域を管轄とする精鋭部隊の一員には見えない。
身長だって、生徒よりも頭一つは低い。
細身の優男といった印象の彼が、第二徒手空拳部の部員に因縁をつけられている。
一見すればそうにしか見えない状況だった。
しかし。
「廊下の真ん中を歩くもんじゃない。君の事を怖がって他の生徒達が道を譲っているのがわからないかい?」
意外にも、団員の方が生徒に指摘をしたようだった。


