風紀委員長ミーシャの事件簿

「おお、そうだね」

思い出したように、彼は私に体を向ける。

「忙しい風紀委員長のミーシャを呼び立ててすまない。実は…」

学園長はソファに腰掛け、私にも座るように勧めた。

「話は、先日の三つの事件の件なんだ」

「!」

その言葉に、私の表情が僅かに硬くなる。

学園長も、私同様にあの三つの事件を気にかけていたのだ。

「ミーシャ、君はあの三つの事件どう思う?」

「………」

果たして言っていいものか。

内部の犯行ではないかと疑っていた事、クラリエ教諭を犯人と考えていた事…。

やや言いよどんでしまう。