風紀委員長ミーシャの事件簿

下平アルベルト学園長は、才能がありながら教育を受ける機会のない子供や、その才能に気づく事なく生活をしている子供の支援をするべく、あらゆる分野で精力的に活動をしている。

この学園の学園長という肩書きもそうだし、芸能プロダクションの社長という一面も持つ。

もしかしたら私達が知らないだけで、もっと幅広い活躍をしているのかもしれない。

彼本人も体術、魔法技術共に学園屈指の実力者であり、学園内に限らず、この天空宮市で彼と互角に戦える者はそうはいない筈だ。

温厚な表情を見る限り、とてもそうは思えないのだけれど。

「それで…学園長先生」

私はおずおずと話を切り出す。

「ご用件を伺いたいのですが…」