そんなテンションのまま
家に帰ると

いつもは閉まっている
鍵が開いてる








「稜介〜?」






玄関を開けると
掃除機の音が
聞こえてきた。







「なんで掃除してんだろ」









そう言いながら
リビングに向かうと
ピカピカの床、
テーブル、キッチン










「おっ!愛稀おかえり」






「た、ただいま…。どしたの掃除なんかして」







「ん?…実はな、今日家に仲原先輩が来るんだよ♪」







「えっ!!!!!??」






仲原先輩って…

昨日のかっこいい人
だよね!!?








「でな…愛稀っ」




ガシッ





両肩を稜介の腕が
ガッチリ掴んでいる










「ご・ち・そ・う頼むぞっ♪」







「え〜…っ!?やだからっ」



買い物とか
めんどくさいし…






あたしが露骨に
嫌な顔をすると稜介が
にやっと笑った。