「愛稀っ……………」
「ゆき………と……………」
一目も気にしないで
力いっぱいに愛稀を
抱きしめた
「雪斗お…苦しいよっ…」
愛稀の体が震えてる
服は乱れてない
「無事で…よかった…っ…」
思わず涙が出た
一生泣く事なんか
ないと思ってたのに…
「うう〜っ…!!!雪斗ぉ……!!!!!」
二人して道路に
しゃがみ込んで泣き合っていた
よかった…本当に本当に
愛稀が無事で………
よかった…
「あのねっ…あの人達が助けてくれたのっ…雪斗に似てるの…」
お礼しなきゃな
涙を拭いて
車の方を向いた瞬間ー…
涙は一瞬にして渇いた。

