ぽっちゃり彼女


《愛稀Side》







「あ"…ッあのっ………!!花河稜介いますか!!!?」





「ご用件は?」





「えーと…ッ稜介の忘れ物届けにっ…」





「お名前は」












やっと着いた会社。


綺麗な受付の
お姉さんに困惑中…








「愛稀…です!」





あたしがそうゆうと
綺麗だった顔が
歪んだ。






「…稜ちゃんの彼女?」





「…は?」





「稜ちゃんの彼女ねー…ふん。ただのデブじゃない」











「…………妹だけど。」





「なに?聞こえない」













「妹だつってんでしょ!!早くこれ稜介に届けてよ!!!あと!!!!デブ関係ないしっ」






なにこの人!!!!!

やっぱり綺麗な人は
性格悪い!!!






あたしがそう怒鳴り
ちらしてる所に…














「愛稀!!!」








見慣れたこの顔。











「稜介。あんたの忘れ物だよ」





稜介がタイミングよく
来た。








「今愛稀に電話かけようと思ってたんだよ〜!!!!まじ助かった!!」






「稜介、女は顔じゃないよ?ですよね♪」







と言って受付の
女に笑いかける






「そうですね、フフ」







ふんっ何よ
上品に笑っちゃって








「?なんかよくわかんねぇけど、俺仕事戻んなきゃ!じゃな。」






「あ、うん。」









稜介はあたしから
受け取った茶色い
封筒をひらひらさせて
エレベーターに
乗って行った