『あー、ビックリした。』

「ごめんねっ。声…聞きたくなっちゃって。」


ドキンッと跳ねた心臓。

カアーっと真っ赤になった顔。


俺は、まくらに顔を思いっきりうずめた。



『ばっ…んなこと言うな。』

「ほんとだもん。」

『…俺も聞きたかった。大好きだからな。』



ブチっ。



普段あまり言わないことを言って、一方的に電話を切った。

そのまま、布団の中にダイブする。



『恥ずかしすぎんだろっ。』



赤くなった頬をさすりながら、俺は部屋をでた。




寒い冬の朝。


朝ごはんを食べながら、さっきのことを思い出す。



バレンタインデーまであと少し。



外は、朝日キラキラ輝いていた。


*゜