「大事なこと…?」
「そう!だから今度はうちに言わせてね?」
「…うん」
首を縦に動かす。
その後ふわっと微笑み、私の後ろまで行き…つまり歩美ちゃんの前まで行った。
そしてしゃがみ込む。
「さっきの続き…」
それでも顔を見せない歩美ちゃん。
「それに、歩美もあの後教室に帰って来なかったから皆は内心慌てまくりだったのよ?どうしたんだろう、って。皆、あんたのこと…心配してたんだからね」
言い終わると私と同じように歩美ちゃんの頭を優しく撫でた。
歩美ちゃんを見ると、小刻みに揺れている。
「琴…。私のこと…歩美って」
「ん?嫌だった?」
悲しそうな声を出す琴ちゃん。
琴ちゃんの言葉を否定するかのように、勢いよく首を振る歩美ちゃん。
「ん、なら歩美♪」
「ありがと。…このまま私の話聞いてくれる?」
「もちろん。いくらでも!」
琴ちゃんの返事を聞いて少し間を開けた後、話し始めた。

