「悪い、悪い」
…うぅ~。
絶対悪いと思ってない!

「つぅかさ、バレないと思ったわけ?」
呆れながら言ったお兄ちゃん。
「えっ?…だって?」
「なんで疑問系なんだよ…」

うっ…。
確かに…。
なんで私が疑問系になってんだろ。

「つか。咲月、天然」
えっ?
「ち、違うよ!私は天然じゃない~」
「じゃあ鈍感?」
「鈍感でもありません~だっ!」

私とお兄ちゃんが言い合いをしていると後ろから、
「咲月~!海斗さ~ん♪」

このテンションの高さは…。

私とお兄ちゃんは同時にバッと振り返った。

やっぱり!
友美!
「おはよぉ!友美♪」
「おはよ!友美ちゃん」

友美は私達に近づいて来てお兄ちゃんから私と順番に挨拶をした。
「おはようございます!海斗さん♪」
「おはよ、咲月!」
「朝から元気だね、友美ちゃん」
「はい!」

うん。
私もそう思う。
でも…。
お兄ちゃんの時の笑顔と私の時の笑顔が微妙に違ってたよ…?
友美ちゃん…。(泣)

このコは私の幼馴染みで親友の及川 友美(オイカワ トモミ)。

「ねぇ、友美。私って天然?鈍感?」
友美は少しも考えずに答えた。
「うん」
…即答ー?

「咲月は天然系美少女だよ!」
はいぃぃぃぃ!?
なんか美少女まで加わっちゃったよ!?
「あぁ!いいねー。友美ちゃん、センスあるね♪」
「そーですか?ありがとうございます!」
「でも鈍感は?」
「あ~、それは天然の中に入ってるんで♪」
「あっそっか!」

…なんか2人の世界に入っちゃった。
でも、とりあえず歩こうよ…。

「早く学校行こうよ」
「「あっ!そーだった」」
…2人共ハモってます。

そんなこんなで学校に着きました。

なんで学校着く前なのにこんな疲れなきゃいけないのよぉ~!