浅緋には、姉、里湖しかいない

もちろん、里湖にも・・・

「リコちゃん
 喧嘩なんてやめにして
 先生のところに
 帰った方がいいよ」

「レイ、あなたがアサヒの事を
 アッちゃんって言わなく
 なったのは、私とアサヒが
 結婚した直後からだったわね
 ・・・・・・
 あなたも、高校三年生
 卒業しても、彼の事を
 先生って呼ぶの?」

姉が、どうして

そんな話をするのか・・・

私は返答に困ってしまい

黙っていた。

「レイ
 アサヒの事、まだ好きなの?
 好きなら・・・
 あなたにあげてもいいよ
 私、アサヒと別れようと
 思うの
 だから・・・」

姉の言葉に、驚いた私・・・