「なんだぁ~残念
 ミオ、目
 開けていいよ」

澪はゆっくりと
目蓋を開ける。

それから、私達は
残りの数分間

絵を描き続ける。

「レイ、私知ってたよ
 
 レイが、ハチヤ先生を 
 好きなこと、傍で見てたら
 分かるもん
 想いが通じて良かったね」

「ナミ、ありがとう
 さっきの話・・・
 
 私の進路の話だけど
 先生と結婚するんだぁ」

「うそ、そうなんだぁ
 って、本当なの?」

七海が、浅緋を見つめると
浅緋は頷いた。

「すごいね、おめでとう
 それより、ミオ
 さっきから話、聞いてる?」

「私、知ってるもん
 ・・・偶然にね」