きつく

壊れるほどに強く

私を抱く、貴方。

「幸せになれよ」

ありがとう・・・

真赤な瞳の私は
こんな時間に制服を着て
電車に揺られる。

手には、袋を持つ。

その中には、紫御殿の花が
植えられた小鉢が潜む。

この花を、私は大切に
大切に育てる。

私は、いずる

貴方の事を忘れない。

さようなら・・・

卒業式の日

・・・快晴

この日が訪れた。

清々しい風を受けて
私の髪は靡く。

この制服とも

今日でさよなら。