「それでいいの?
 
 カモシタさんは
 辛くないの?」

「別にいいよ
 
 最初は、何でこの私が
 こんな目に合わなきゃ
 いけないんだろう

 正直、そう思った事も
 あった

 だけど、慣れれば
 大した事ない

 どうでもいいよ

 くだらない・・・」

そう言って、彼女は
鞄を拾い、一人きりで
帰って行った。

ゴミ箱を持ち
教室に戻った私を待つ
七海に、爽ちゃん、友達。

「遅いよ、レイ」

「ごめん」

鴨下さん、彼女の心の声
を聞いてしまった私からは

彼女の事を嫌いだと思う
気持ちは無くなっていた。