紫御殿†Purple heart

音楽室へ移動する私は
美術室前の廊下に
浅緋の姿を見つけた。

七海が声をかける。

「ハチヤ先生
 こんにちは」

「おう、アサノ
 ここで何してる?」

七海は、音楽の教科書を
浅緋に見せて笑った。

「お前も、音楽かぁ?」

「先生、何を今更・・・
 そうだよ
 レイと同じ音楽だよ
 ねっ?」

「うん」

貴方は、頷く私を見つめて
優しく微笑んでくれた。

私は、小さな声で挨拶をする。

「先生、こんにちは」

「おう」

浅緋の脇を通り過ぎて
私達は音楽室へと向かう。