里湖ちゃんと母に浅緋と
卒業までは逢わない事を
決めたと報告した。

母は、姉の時のように
残念がるかと思ったけれど
今回は違った。

「あなた達の決断は
 間違ってないと思うわ

 レイが学校を辞めて
 アッちゃんと今すぐ
 結婚したいと言っても
 ママは、きっと許したと
 思うけれど、その道を
 選ばなかったあなた達を
 ママは偉いと思うわ」

里湖ちゃんは飲みかけの
珈琲カップをテーブルに
置いた。

「五ヶ月間も、別れて
 逢わないだなんて
 長くて寂しいね
 
 でも、ある意味
 離れてる方がお互いに
 いい関係を保てるかも
 しれないよ 

 学生時代なんてデートにでも
 行こうものなら知ってる子に
 会わないだろうか
 ばれないだろうか
 
 ヒヤヒヤしっ放しで
 デートどころじゃなくて
 疲れるだけだし・・・」