紫御殿†Purple heart

「駄目だ、レイ聞いて
 
 辞表を出せば、確かに
 学校には、もう俺は居ない

 でも、ここに俺は
 いつも居るだろう

 誰に気兼ねする事も無く
 ここで、二人きりで過ごせる
 
 何も寂しいことは無いさ」

涙を流す私の頬に、貴方は
手を翳して、困った顔をする。

「レイ?」

学校で一緒に過ごせる時間
なんて、少しも無かった。

美術では無く、音楽を選択した
私は、浅緋が教壇に立って
授業をする姿も見たこと無い。

学校は、二人にとって
特別な場所でも無い。

それなのに、何故
こんなにも浅緋が居なくなって
しまう事が寂しいのか・・・

それは、きっと・・・