そこへ、彼女はいつでも
思うように入ることができる。

私は、入る事を許されない。

「ここで話すの?
 アッ(ちゃん)
 先生や部活の子が・・・」

「安心して、今日は
 先生が出張で
 部活は休み
 
 誰も来ないわ」

出張・・・

確か、そんな事を
浅緋が言っていた。

「話って、何?」

「先生とは、その後
 どうなのかなぁ~と思って
 先生を私に返す気に
 なってくれたかなぁ
 ミウラさん?」

「返すって何?
 アッちゃんは、私達が勝手に
 譲ったり、貰ったりできる
 ような物じゃないよ

 好きな人の事をそんな風に
 言うのおかしいよ」