私達は、二人で未来を
作り、進んで行く。

もう、誰も私達二人を
引き裂く事はできない。

例え
貴女が涙を流しても・・・

全ての授業を終えて
下校する私の前に
鴨下さんが立ちはだかる。

「ミウラさん
 話したい事があるの
 ちょっといい?」

「レイ?」

「ナミ、先にサワちゃん達の
 ところに行っててくれる」

「えっ、でも」

「すぐに、行くから・・・」

ここは、誰もいない美術室。

この教室に入るのは浅緋が
取り乱した、あの時以来。

浅緋と同じ香りがする。

浅緋の領域、居場所・・・